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■糖尿病と高血圧

糖尿病患者における高血圧の合併は約2倍であり、高血圧患者の糖尿病合併は約3倍の多さで見られます。
このことは、インスリンの抵抗性と高血圧とが関与していると推定されます。

<糖尿病患者の高血圧の成因>

  1. 腎動脈狭窄による高血圧
  2. 糖尿病腎障害に伴う腎性高血圧
  3. 本態性高血圧
  4. 収縮期高血圧
  5. 起立性低血圧を伴う臥位高血圧       に分類されます。

 

糖尿病と高血圧は、いずれも動脈硬化による大血管障害の重要な危険因子ですが、両者が合併すると 虚血性心疾患の発症の頻度が増加するので、糖尿病と高血圧の合併している患者は、より厳しい血糖の 管理と、より厳しい血圧の管理が大切です。

糖尿病を伴った高血圧の患者の降圧目標は、130/85mmHg未満の正常血圧とすべきです。
糖尿病性腎症を伴った患者では、特に厳格にすべきで、125/75mmHg未満とします。

  1. 腎動脈狭窄による高血圧
    →この場合は、外科手術の適応です。

  2. 糖尿病腎障害に伴う腎性高血圧
    →この場合は、ACE阻害剤の服用が第一選択です。

  3. 本態性高血圧
    →この場合は、ACE阻害剤やCa拮抗剤が選択されるべきです。

  4. 収縮期高血圧
    →収縮期高血圧とは、拡張期血圧が正常か、低値で、収縮期血圧が160mmHg以上の時です。
    この場合は、動脈硬化の治療が必要です。

  5. 起立性低血圧を伴う臥位高血圧
    → 糖尿病患者で神経障害がある場合、血圧維持機構が障害を受けた場合、起立時の血圧を維持することが困難です。
    この場合、神経障害の治療が必要です。
    糖尿病の患者で、多くは自律神経の障害がみられ、起立性低血圧を伴っています。
    このような患者は、治療上特に配慮すべきで、血圧を下げすぎないようにします。
    また、心疾患を有する患者では、拡張期血圧を85mmHgまでとすべきで、下げすぎると心疾患の悪化がみられます。

<糖尿病を合併する高血圧治療のアプローチ>

130-139/85-89mmHgのとき、体重減少、運動療法などの生活習慣の修正を開始し、3〜6ヶ月観察して 効果が不十分の場合、降圧剤の開始となります。
140/90mmHg以上の場合は、それと同時に降圧剤治療の開始となります。 高血圧を合併した糖尿病患者では、体重減少や運動療法などの非薬物療法を行うと、インスリン抵抗性改善を 介した耐糖能改善とともに、血圧の低下が期待できます。
糖尿病における降圧剤の選択は、その患者さんの病態により十分な配慮のもとで、決めなければなりません。 かかりつけの先生と十分相談したうえで、決定してください。


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