■清潔について
どうして糖尿病の方は、清潔に気をつけなければならないのか?
- 糖尿病があると免疫防御能力が低下していて、感染を受けやすい性質がある。
- 傷の治りも悪く、病巣が拡大するなど特徴がある。
- 細い血管の流れが悪くなる為、皮膚が栄養・酸素不足になり凍傷、水泡などをつくりやすいため。
清潔はすべてのケアの基本です! −患者さんが起こしやすいトラブル−
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清潔にする |
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深爪をしない |
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傷口は早めに保護する |
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厚目の靴下をはく |
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足にあった靴をはく |
- 陰部の清潔
分泌物が多くなるので皮膚の異常、感染を起こしやすくなる。
手入れ:下着の清潔に心がける.下着は木綿やウールのものを使用する。排泄後はウオッシュレットなどを使用するのも効果的。
- 口腔の清潔
・トラブルが起こりやすく、放置されやすいため良く観察すること。
・口腔(歯)のために良い食生活をおくることも大切。
・手入れ:毎食後、正しい歯磨きを行うこと。歯磨きができないときはうがいだけで もする。ケアを行うとき、傷つけないように傷があるかどうか観察を怠ら
ないこと。
- 皮膚の清潔
皮膚のトラブルには皮膚が傷つきやすい、下肢の全面に水泡や潰瘍をつ くりやすい、低温やけどをしやすい、かみそり負けをつくりやすいなどがあります。
手入れ:毎日入浴し、皮膚をよく観察して傷がないかどうかみること。異常があればすぐ医師に見せること。
■インフルエンザについて
●日常生活での予防
- 栄養と休みは十分に取る
- 人ごみを避ける
- 適度な温度、湿度を心がける
- マスクを着用する
- 外出後はうがいと手洗いをする
●インフルエンザとかぜの違い
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インフルエンザ |
かぜ |
初発症状 |
悪寒・頭痛 |
鼻咽頭の乾燥感およびくしゃみ |
熱および熱型(期間) |
38〜40℃ (3〜4日間) |
ないか、もしくは微熱 |
全身痛・筋肉痛・関節痛 |
高度 |
ない |
結膜 |
充血 |
ない |
インフルエンザは風邪と混同されるされることが多いので、誤った対処をしてしまいがち。その為に処置が遅れると大事に至ることがあります。
家で休んだり、市販の風邪薬を飲んで治そうとせず、できるだけ早く医師の治療を受けましょう!
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