Dr.北田のワンポイントアドバイス
動脈硬化症の早期発見「血液サラサラ度検査」
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あなたの血液はサラサラ?ドロドロ?チェックできます
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血液サラサラ度検査を受けた方へ
健康の基本は“サラサラ血液”です。あなたの今回の血液の流れは如何でしたか?
血液検査の結果は良好であっても、もし血液の流れが淀んでいれば日常生活に何らかの問題があると考えられます。勿論、血液検査にも問題があるのなら心しなくてはなりません。“血液サラサラ度”検査があなたの生活習慣を省みる良い機会になれば幸いです。
【ドロドロ血液の正体】
“ドロドロ血液”は、なぜ悪いのでしょう。この状態が長く続くと脳梗塞などの脳卒中や狭心症、心筋梗塞などの動脈硬化を基盤にした深刻な病気を引き起こすからで
す。
ところで、血液の成分の半分が血漿と呼ばれる液体です。残りは細胞成分で、酸素を細胞に運搬する赤血球、体内に侵入してくるさまざまな細菌やウイルスから体を守ってくれる白血球、そして出血を止める血小板の3種類があります。
“ドロドロ血液”とは
◎赤血球のしなやかさがなくなり変形能が低下する。
◎白血球の粘着度が亢進し血管壁に付着する。
◎血小板の凝集能が高まる、血小板が固まりやすくなる。
専門的に表現すれば、赤血球の変形能の低下、白血球粘着能の亢進、血小板凝集能の亢進となり、一つでも該当すればドロドロ状態になるのです。一般的には、コレステロールが高いことが連想されますが、他の原因でも簡単になってしまうところが恐ろしいところです。
【ドロドロ血液の原因を探ろう】
高脂血症という言葉をご存知でしょうか、コレステロールと中性脂肪の一方あるいは両方が増加した状態を言います。
つまり、中性脂肪のみが高値でも立派な動脈硬化の素地になります。
“ドロドロ血液”の原因の両横綱は、実はコレステロールと中性脂肪の増加なのです。
さらに、脂肪肝があればかなりの要注意です。
脂肪肝は、ほぼ確実に“ドロドロ血液”にするばかりか、動脈硬化の危険因子にもなる
ので侮れません。
もちろん肥満、高血圧、糖尿病の人も要注意です。
ストレスでも“ドロドロ血液”になります。ストレスにより白血球が活性化され悪玉の活性酸素が出ると同時に白血球が血管壁に付着し血液が流れにくくなるのです。
お気づきになりましたか、今挙げたものすべて生活習慣病の原因となるものです。
【食生活の改善サラサラ血液に】
生活習慣病を招く“ドロドロ血液”、あなたの自覚と努力によって血液の状態が改善されます。その第一が食生活の見直しです。
血液を良くする成分は、その作用機序により2種類に分けられます。
すなわち活性酸素を消去することで、白血球の粘着能を低下させその結果“サラサラ血液”にするもの。これが、今注目されているSOD様作用がある物質です。
その代表はカテキン、イソフラボン、などのポリフェノールやビタミンC、ビタミンE、β―カロチンなどのビタミンです。
次に直接、血流を良くする成分としてDHA、EPA、クエン酸、オレイン酸などが知
られています。
食品としては、
「オサカナスキヤネ食」
を覚えましょう。
オ
:お茶、
サ
:魚、
カ
:海草類、
ナ
:納豆および大豆製品、
ス
:お酢、
キ
:きのこ、
ヤ
:野菜、
ネ
:ねぎ類
これらを、積極的に食材として使いたいものです。
【血液を良くするトレーニング】
できれば毎日、一万歩歩く、これは100分、約7キロ歩くことになります。
日常生活で、すでに3〜4千歩は歩いているでしょうから、あと6千歩歩く努力をしましょう。
もしくは週3回1時間のスイミング、ジョギング、サイクリング、エアロビクスなどの有酸
素運動も効果的です。
しかし、運動をして汗をかくと体から水分が失われ、血液もドロドロになりやすいので必ず水分補給を忘れないようにしましょう。
【アルコールは控えめに】
適度に飲めば血流を良くしますが、過度の飲酒は血管を収縮させます。
また、血小板を凝集させてしまいます。この、現象は翌朝まで続きますので要注意です。また、アルコールを飲むと脱水状態になり、血液中の水分が減り“ドロドロ血液”を招きます。
ドロドロ血液の方、生活習慣の見直しをぜひしてみましょう!
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