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Dr.北田のワンポイントアドバイス

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糖尿病患者の甲状腺機能について

 糖尿病患者の甲状腺機能は、ほぼ正常の人が多いのですが、コントロールが悪くなると、甲状腺機能は低下します。つまり、低T3症候群となります。抹消甲状腺ホルモンのT3が低く、T4も低値となります。普通の人は、T3が低くなると、TSHが高値となりますが、糖尿病患者では、TSHは高値とならず、TSHも低値のままです。
 糖尿病患者では、TRH負荷試験を行っても、TRHの上昇反応がありません。これは、低栄養のときと同じ状態です。神経性食思不振症では、極端なやせのときも、低T3症候群となります。すなわち糖尿病で、栄養状態が悪い時、又はコントロールが悪いのが続くと、甲状腺機能が低下するのです。その反面、成長ホルモンでは、高値がみられます。(このことは、代謝の低下を意味しています。)コントロールが悪くなると、成長ホルモンが高値となるため、糖尿病が悪化するという説と、糖尿病コントロールが悪いので、成長ホルモンが高値になるという説もあります。
  糖尿病患者では、コントロールが悪いと、甲状腺のみならず、脳下垂体ホルモン全体に悪影響を及ぼします。


甲状腺中毒症(甲状腺機能亢進症)の診断
臨床症状
首(喉仏の下)が腫れている(若い人)
   (中高年の甲状腺機能亢進症では、腫れがみられないことが多い。)
脈が速く、心臓がドキドキする。
落ち着きがなくイライラする。
手足がふるえる(特に指のふるえ) こきざみにふるえる。
汗をかきやすい。
暑がりである(夏に弱い)。
疲れやすい。
食欲はあるのに体重が減少する。食べてもやせてくる(多食である)。
息切れがする。
微熱がある(熱っぽい)。
目つきがきつくなったり、目の調子が悪い。眼が痛いこともある。
    きりっとした目、目つきがするどい。
下痢、排便回数が増加する(1日数回も)。
育児ノイローゼ。すぐイライラするから
妊娠しにくい。
月経異常(量が減り、不順)になる。
眠れない。
筋力が低下した(特に手足)、手足に力が入らない、脱力感がみられる。
集中力が低下する。
学業成績が低下する。


甲状腺機能低下症の診断(粘液水腫)
 
臨床症状
皮膚が乾燥してカサカサになる。
寒がりになる(厚着する)。
筋肉のつれ(特に手足や肩の筋肉に起こる)。
なにをするのも億劫である(無気力である)、疲れやすい。
手足が冷える。
むくみがある(全身に起こる)。 むくんだ顔になる。
声がかすれたり、低い声で話すようになる(声帯が太くなる)。
食欲がなにのに体重が増加した。
便秘気味である。
汗が出にくくなる、あるいは汗が出ない。
手足がしびれる。
脈が遅い。
毛が抜けやすく、髪や眉がうすくなった。
産後の肥立ちが悪い。
妊娠しにくい。
月経異常(月経過多、月経不順、無月経)がみられる。
いつも眠い。
ことばを速くしゃべれない(口が遅くなった)。
物忘れが多くなった。
成長が遅れている(身長が伸びない)(子供)。
頸部の甲状腺の腫れや、くびの所の異物感。
肩こりがある。


いくつかの症状が該当するようでしたら、一度ご相談ください。
【保健教室】
「糖尿病と甲状腺のはなし」はこちらをご覧ください。
   

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